保安警備業務について
保安警備業務は、ビル内に警備員が常駐して日常的に防犯・防火業務に従事することで、建築物と人の安全を守る仕事です。
保案警備業務を大別すると、警備業務、防火防災業務、駐車場管理があります。
近年では保安警備の自動化・システム化が進んでおり、立哨や巡回などの業務のほか、防災センターにおける防災監視装置の監視や制御、それに基づく異常事態への緊急対応業務が重要性を増しています。
このような状況から、防災センター従事者には専門的で、管理的な知識・技術が求められています。
ビルメンテナンスでは、これらの警備業務および防火管理業務を設備管理や清掃管理などの常駐管理と一体となって遂行しています。
なお、警備業は警備員の教育など警備業法に定められた一定の基準を順守できる認定業者だけしか営業することができません。
また、防火管理業務には、消防計画の作成や各種の消防用設備の点検・維持管理などの業務がありますが、これらは消防法の規定に基づいて実施されます。
警備業法における警備業務・警備業務の種類
警備業について定めた警備業法では、次の4つを警備業務としています。
(1) 施設警備業務 | ビルや一般住宅、遊園地や駐車場などの施設を警備するもので、「1号警備」と呼びます。センサーなどを設置して、離れたところで監視する機械警備業務も含みます。 |
(2) 交通誘導警備業務 または雑踏警備業務 |
工事現場での誘導警備、祭礼や催しものなど大勢の人出がある場所での誘導警備で「2号警備」と呼びます。 |
(3) 輸送警備業務 | 現金や貴重品、核燃料などの運搬を警備するもので、「3号警備」と呼びます。 |
(4) 身辺警備業務 | いわゆるボディーガードのことです。 「4号警備」と呼びます。携帯型の端末で身辺を見守るサービスなども含んでいます。 |