エアコン掃除

家庭でできるエアコンのお掃除

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エアコン掃除の初めに

現代日本における日常生活では、お部屋の中の温度調整に欠かすことの出来ないエアコン。
エアコン無しでは暑い夏や寒い冬を過ごしていくのは非常に大変です。

エアコンは、フィルター部分から空気を吸い込み、吸い込んだ空気を内部で温度調節し、吹出し口から吹き出します。
そのような機能・構造上、使えば使うほど、フィルターなどへの汚れが蓄積してしまい、臭いなどが出てきてしまうものです。
なのでこまめなお手入れや、定期的なクリーニングが必要になります。

昨今の新型コロナウイルスによる外出自粛によって、エアコンを稼働する機会も増え、お部屋の空気が今まで以上に気になるという方も数多くいらっしゃるでしょう。

今回は「家庭で・自分でできる、エアコンのお手入れ・お掃除のやり方が知りたい」という方のために、ご家庭で簡単にできるエアコンのお掃除方法や、プロがどのようにエアコンクリーニングを行っているのかなどをご紹介いたします。

エアコンの掃除・お手入れを行うのに使用する準備物の紹介

【アルカリ性洗剤】
吹出し口のルーバーに生えたカビや、喫煙者の方の場合、フィルターにホコリと一緒についたヤニ汚れを落とすために使用します。

【布巾数枚】
吸水性の高い布巾がおすすめです。汚れや水分を残さずきっちり拭き取りましょう。

【ゴム手袋】
アルカリ性や酸性・有機溶媒などを取り扱う場合には必ず、もしもの事故を起こさないよう 安全性を十分に考慮してゴム手袋をして作業しましょう。

【割り箸などの棒】
吹出し口周りや外装の掃除に使います。

【輪ゴム】
吹出し口周りや外装の掃除に使います。

【キッチンペーパー】
吹出し口周りや外装の掃除に使います。

【スプレーボトル】
洗剤を吹きかけるのに使います。100円ショップに売ってあります。

【掃除機】
エアコンやフィルターに付いたホコリを吸い取るのに使用します。
ブラシのヘッドノズルがあるとなおよいでしょう。

【ブラシ】
フィルターの掃除に使用します。

【掃除に適した衣類など】
汚れや洗剤を身体に付着させないもの(例:三角巾・バンダナ・手袋・エプロン・割烹着)などをお好みで準備しましょう。

全ての清掃道具が必須と言うわけではありません。窓の種類など用途に合った使い方を下記で説明します。

エアコンの掃除・お手入れの手順

※注意※エアコンに手が届かない場合など、足元に不安を感じる場合はエアコン掃除は行わないでください。
事故やケガに繋がり危険です。

① 確認作業

全体の汚れ・手順・準備物を確認します。
この流れを1度きちんとやることで作業を安全に効率的に行えます。
逆に怠ると、思わぬトラブルに陥ることになる可能性がありますので基本を疎かにしないようにしましょう。

② コンセントを抜く

お掃除の最中に誤ってスイッチが入ってしまった場合、事故や怪我の原因となってしまうことがあるため、お掃除を始める前に必ずエアコンのコンセントを抜いてから作業を始めましょう。

③ フィルターを外す

エアコンのパネルを開き、中に装着されたフィルターを引き出して外します。

④ 掃除機掛け

フィルターの表面に掃除機をかけ、ホコリをある程度吸い取ります。
また、エアコン本体の熱交換器(アルミフィン)部分についたホコリも吸い取って掃除をします。
アルミフィンは曲がってしまいやすいデリケートな部分なので、ブラシのヘッドノズルを着け、縦にアルミフィンの流れにしっかり沿うように優しく掃除機がけを行いましょう。
ブラシのヘッドノズルがない場合は、掃除機を近くに近づけて吸い込むのにとどめてください。
アルミフィンを乱暴に扱うのは故障のもとです。

⑤ フィルター掃除

お風呂場や洗面所などへフィルターを持っていき、スプレーボトルに入れて薄めたアルカリ性洗剤を吹きかけてブラシがけをし、カビやヤニ汚れを浮かせます。
その後、フィルターの裏側から浴室や洗面所のシャワーで水を流して、浮いた汚れや埃をきれいに洗い流します。
仕上げにマイクロファイバークロスなどでフィルター全体の水気を拭き取り、乾燥させればフィルター掃除は終了です。

⑥ 掃除棒を作って掃除

割り箸などの棒の先にキッチンペーパーを巻きつけて輪ゴムで止めれば掃除棒が出来上がります。
その掃除棒に、スプレーボトルに入れた薄めたアルカリ性洗剤を染み込ませ、吹出し口に生えたカビやエアコン外装の上部に溜まったホコリを掃除していきます。

※吹出し口の奥深くに汚れが見えても、無理矢理掃除棒を突っ込んで掃除してはいけません。
部品が壊れたり、エアコンが故障する原因になります。

⑦後片付け

フィルターを装着し、パネルを閉じ、コンセントを刺し直し、後片付けを行えば終了です。

エアコン掃除においておすすめしないこと

①家庭で高圧洗浄機を使ってエアコンの内部洗浄をすること

非常に危険なのでおすすめしません。
高圧洗浄をするにはエアコンを分解しなければなりませんし、専用の高圧洗浄機でないと、出力を間違うとエアコンをすぐに壊してしまいます。
エアコンの内部洗浄を行いたい場合は、プロにご依頼ください。

②市販のエアコンクリーナー(スプレー)を使うこと

市販のエアコン洗浄のスプレーは、汚れを取ることが出来ないのでおすすめしません。
最初一時的に、内部の汚れの一部を溶かすことは出来るかもしれませんが、それをすすいで洗い流すことが出来ないので、スプレーの成分と一緒に汚れが余計にこびりついてしまいます。
そうすると余計に汚れが繁殖しやすくなり、さらなる健康被害に繋がりかねませんのでおすすめしません。

エアコンをキレイに保つコツ

ご家庭での掃除や、プロによるエコンクリーニングによってキレイになったエアコンの綺麗さをできるだけ長く保つには、いくつかのコツがあります。

①小まめなフィルターの掃除

フィルターはエアコンを使用する度に、エアコンに吸い込まれた空気中にあるホコリをフィルタリングするため、汚れが溜まりやすいです。
そして、フィルターにその汚れが溜まったままにしていると、エアコン内部の通気性が悪くなり、カビが生えやすくなってしまいます。
ですので、エアコンをよく使用する時期は、フィルターは2・3週間に1回は掃除するようにしましょう。

②部屋の換気・掃除

エアコンは、部屋の空気を吸い込んで温度調節した空気を送り出します。
なので、窓をこまめに開けて換気したり、掃除をしてキレイにしておくことで、
部屋の中のホコリや嫌な臭いを減らせば、エアコンはホコリや嫌な臭いを吸い込んで溜め込みにくくなり、汚れや臭いの防止に繋がります。

③エアコンカバーをする

あまり使用しない時期はエアコンに通気性のいい布製のカバーをかけることでエアコンの上部にホコリが積もることを防ぎます。
エアコンは上部にホコリが溜まっていると、非常に通気性が悪くなってしまうので、それを防ぐことで内部の汚れの繁殖を防止することににも繋がります。

④冷房後の送風運転

エアコンの冷房を切ってそのままにしてしまうと、エアコンの中部は熱交換による温度差で出来た結露水で非常に湿度の高い状態になってしまいます。
そうするとカビが非常に繁殖しやすい環境になってしまいますので、1時間程度のしばらくの間、送風運転を行ってエアコン内部を乾燥させると、カビの繁殖を予防でき、嫌な臭いを防ぐことができます。

エアコンクリーニングをプロに依頼するメリット

プロにエアコンクリーニングを依頼する最大のメリットは、しっかりした内部洗浄が行えることです。

今回、家庭でできるエアコンのお掃除・お手入れについてお話させていただいていますが、あくまでもエアコンの簡単なところしか掃除することは出来ません。
エアコンの内部の洗浄は、専用の道具や相応のエアコンの知識や経験がなければ、エアコンを壊してしまうことになりかねません。
ですので、無理な内部洗浄は行うべきではないのです。

エアコンクリーニングの料金相場

エアコンクリーニングをプロの業者に依頼した場合の相場ですが

ご家庭にあるお掃除機能のない壁掛けエアコンの場合おおよそ10,000円前後になります。
また、お掃除機能のついたエアコンの場合は、おおよそ15,000~25,000円程度になります。

お掃除機能付きのエアコンは、分解の工程が複雑で作業時間も長くかかってしまうため、お掃除機能のないエアコンよりも基本的に高額になっています。
しかしどちらのエアコンも、2台以上依頼した場合、2台めの料金から割引が効くような業者もよくありますので、値段に関しては業者にしっかり確認することをおすすめいたします。

エアコンクリーニングをプロに依頼した際の作業の流れ

①エアコンの動作確認や、全体の汚れ具合を確認します。

②エアコンのパネル・フィルター・吹出し口のルーバー・外装などをすべて分解し、外します。

③分解されたエアコン本体に養生を施し、エアコン用のアルカリ性洗剤を熱交換器のアルミフィンや、吹出し口奥の送風ファンなど全体に吹きかけます。
また、分解したパネル・フィルター・ルーバー・外装なども浴室などに持っていき、全体にアルカリ性洗剤を吹きかけておきます。

④エアコン用の高圧洗浄機の準備をし、エアコンの内部洗浄を行います。
洗剤を吹きかけて汚れを分解させた部分全体に高圧洗浄をかけていき、流れ出てくる汚水が透明になるまでかけます。
内部洗浄が終わったら、アルミフィンや送風ファンに防カビ剤を噴霧し乾燥させます。

⑤パネル・フィルター・ルーバー・外装にも高圧洗浄をかけるか、シャワーとブラシなどで汚れを洗い流し、洗い流せたら拭き上げて乾燥させます。

⑥外装・ルーバー・フィルター・パネルをすべて元通りに組み上げて取り付けます。

⑦エアコンの動作確認を行い、内部がしっかり乾燥するよう1時間ほど送風運転をするよう依頼者の方にお願いし、エアコンクリーニング完了です。

最後に

今回は家庭でできるエアコンのお掃除についてご紹介しました。
今回の記事の内容を読み、多少なりとも実践していただければ、ご自宅のエアコンの汚れや嫌な臭いの予防に役立てることと思われます。
エアコンをキレイに保つことは、室内の環境面や、その影響を受ける身体の健康面、エアコンの電力消費による金銭面に良い影響を及ぼします。

是非キレイなエアコンを十全に活用し、居心地の良い室内環境を作り、暑い夏や寒い冬を乗り越えましょう。

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