網戸の掃除はじめに
春の暖かな時期や秋の涼やかな時期、外から室内に気持ちの良い空気や風を取り入れようと窓を開け、網戸にすることもご家庭では多くあることでしょう。
しかし、その空気や風の取り入れ口である網戸が汚れてしまっているとそれは台無しです。
網戸の外側には室外から飛んできた自動車の排気ガス・土・砂・花粉の粉塵やホコリが、内側にはタバコのヤニ・室内のホコリ・料理を行った際に空気中に飛散した油など、様々な汚れが付着しています。
これらの様々な種類の汚れを長期間放置し、網の目に詰まらせていると、なかなか容易には落とせなくなっていしまいます。
そのため、こまめな網戸の掃除・クリーニングが必要です。
今回は、プロが行う網戸のクリーニング方法や、ご家庭でも簡単に出来る網戸の掃除方法をいくつかご紹介致します。
網戸を効率的に掃除するための準備物の紹介
【布巾数枚】
吸水性の高い布巾がおすすめです。汚れや水分を残さずきっちり拭き取りましょう。
【ゴム手袋】
協力な塩素系洗剤や酸性洗剤を使うわけではないので必須ではありませんが、水や洗剤を使っての掃除なので手が汚れないよう・荒れないように、ゴム手袋をつけることをオススメします。
【中性の洗剤 or 重曹】
網戸に付着した粉塵汚れや油汚れなどに使用することで効果的に汚れを落とすことができます。
【スプレーボトル】
シャワーなどが使えない場合に水をかけたり、洗剤を網戸に吹きかけるのに使います。
100円ショップなどに売ってあるもので大丈夫です。
【網戸ブラシ(普通のブラシでも可)or スポンジ】
網戸の網の目に詰まった粉塵汚れや油汚れなどを落とすのに使います。
できれば網戸用の目の細かいブラシが望ましいですが、普通のブラシやスポンジ・メラミンスポンジなどでも大丈夫です。
スポンジは布巾の代わりに使うことも出来ます。
【掃除機】
網戸の裏表の大まかなホコリなどのゴミを取り除くのに使えます。
先のノズルがブラシ状になったものがあると特にいいですが、必須というわけではありません。
【フロアワイパー】
フロアワイパーにウエットシートをつけて拭けると、高いところにある網戸でもある程度手軽にお掃除できます。
【掃除に適した衣類等】
ホコリや汚れを身体に付着させないもの(例:三角巾・バンダナ・手袋・エプロン・割烹着)などをお好みで準備しましょう。
※全ての清掃道具が必須と言うわけではありません。網戸自体や汚れの種類、掃除の仕方などによって用途に合った使い方を下記で説明します。
よくある網戸の汚れの種類は?
☑ 自動車の排気ガス・土・砂・花粉などの粉塵
室外の大気中に粒子となって漂っていて、目に見えない自動車などの排気ガスや土・砂・花粉の粉塵が風に乗って運ばれてきて網戸の網の目に付着します。
これらは極僅かな風でも宙に舞って飛んできますので、毎日常に網戸に付着し続けます。
☑ ホコリなどハウスダスト
室内の空気中に舞っているホコリなどハウスダストも網戸の網の目に付着します。
☑ 台所からの油汚れ
台所でお肉を焼いたり油を使った調理を行うと、お肉についている脂肪や鍋・フライパンなどに敷いた油が「油煙」という霧状になって室内の空気中に飛散し、それが日常生活におけるハウスダスト等と一緒に窓ガラスに付着していき、固まることで頑固な汚れとなります。
網戸の汚れを落とす方法・手順
① 網戸の取り外し&確認作業
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網戸の掃除は基本的に、浴室やベランダなど水を扱える広い場所で行ったほうが効率的に行えるので、取り外してそこへ運びましょう。取り外しができない場合はそのままその場で行います。
全体の汚れ・手順・準備物を確認します。 |
② 水流しもしくは水拭きと洗剤がけ
浴室やベランダのシャワーやスプレーボトルで網戸全体に水をかけて流すか、もしくは水を含ませた布巾やスポンジで拭いて網戸全体を濡らして網の目に水を通します。
その後スプレーボトルで洗剤を吹きかけます。
③ ブラシがけ
網戸ブラシなどでブラシがけをし、油汚れや排気ガス・土・砂・花粉などの粉塵汚れを落とします。
ブラシを掛ける際は、網の目に沿うように横か縦にブラシがけしましょう。
※乱暴にブラシがけをすると網戸が傷み、網戸が破けたり網の目がたわんでしまうため注意してください。
④ 水で流すもしくは水拭き
浴室やベランダのシャワーやスプレーボトルで網戸全体に水をかけて浮いた汚れと洗剤をすすいで流し落とします。
もしくは水を含ませた布巾やスポンジで拭くことで、浮いた汚れと洗剤を拭き取ります。
⑤ 乾拭き
最後に乾いた布巾などで網戸全体を拭き上げます。
日頃のお手入れで手軽に網戸を綺麗にたもつ方法
上記のような方法で定期的に掃除を行うと、網戸は長持ちし、綺麗な状態を保つことができるでしょう。
しかしこれは、なかなか手間と時間などがかかっており、そう頻繁には行えるものではありません。
そこで、非常にお手軽で簡単に網戸の掃除が行えるオススメの方法を紹介致します。
①ブラシノズルの掃除機でこまめに掃除する、もしくはブラシをかけてゴミを掃き出す
掃除機の先をブラシノズルのものに代えて、もしくはブラシがけをして日頃から軽く掃除をします。
これだけでも網戸に汚れが付着するのをかなり防ぐことが出来ます。
ブラシノズルの掃除機やブラシを掛ける際は、網の目に沿うように横か縦にブラシがけしましょう。
※乱暴にブラシがけをすると網戸が傷み、網戸が破けたり網の目がたわんでしまうため注意してください。
②フロアワイパーを使った掃除
フロアワイパーにウエットシートをつけて、網戸の網の目に沿うように横か縦に優しく吹きましょう。
フロアワイパーならば、高くて脚立などを使わなければならない場所でも届く事が多いので、掃除が手軽になり便利です。
ホームセンターなどにも売ってありますし、もともと家に持っている方も多いのでお手軽に行なえます。
網戸の汚れをプロに依頼するメリットを紹介
何もお掃除は自分だけでするものではありません。専門家に任せることで解決することが多々あります。
自身で対応できない場合は遠慮なく頼ってしまいましょう!
ここでは、プロに依頼する事で得ることの出来るメリットをご紹介します。
☑ 網戸の掃除の場合、大抵一緒に窓ガラスや窓サッシなどの掃除もついてくるため、それらを丸ごとプロにお願いすることができる。
☑ プロは作業に慣れており、コツや容量も心得ているため、自分で掃除するより手早くかつきれいに済ませてくれる。
☑ どうしても落とせそうにない頑固な汚れも専門の機材や道具で落としてくれる。
☑ とにかく急いでいる!〇日○時にまでにきれいにしてほしい!といった要望にも対応!
網戸の汚れをプロに依頼した場合の流れ
① | お問合せ | 電話・FAX・メール・入力フォームなどで問い合わせます。 |
② | お見積り・打ち合わせ | サービス内容・日時(期間)・予算などについて打ち合わせを行い、見積もりが提示されます。 |
③ | ご契約 | 見積もりを確認後、了承を得て注文書の発行となります。注文書の発行をもって正式なご契約となります。 |
④ | サービス実施 | ご指定の条件や日時でサービスが実施されます。 |
網戸の汚れをプロに依頼した場合の料金相場
網戸のクリーニングは大抵、窓ガラス・サッシとのセットで行われる傾向にありますので、この料金相場は網戸を含めた窓ガラス・サッシ・網戸クリーニングのものですが…
おおよそ窓1枚あたり1,000~4,000円程度になります。
これはあくまでおおよその値段です。
窓の大きさや種類・依頼する枚数、更には窓のついている位置などにもよって値段は変動します。
また更に言うと、どこの業者さんでも
「依頼の合計額がおおよそ10,000円以上から依頼をお受けします」
等の下限設定を設けている場合が多いので(そうでないと業者さんの方も赤字になってしまいますので…)、プロに網戸掃除を依頼したい場合の予算額はおおよそ10,000円辺りだと考えていたほうが良いでしょう。
網戸掃除をプロに依頼した場合の作業の流れ
※網戸掃除の場合、基本的に一緒に窓ガラスやサッシのなどの掃除も一緒に行われなわれます。
【確認作業】
窓サッシ、窓ガラス、網戸周りの現在状態の確認作業(動作確認・汚れ具合・材質確認・外せるのかどうかの確認など)を行い、清掃サービスの準備をします。
【道具や周辺環境の準備をする】
持ってきた荷物を広げ、窓サッシ、窓ガラス、網戸のクリーニングに使う道具の準備をします。
ベランダが使用できる場合などは網戸は取り外してそちらに運び出します。
業者によってはの水道にホースをつなぎ、高圧洗浄機などの専用の機器を使用して水を流すことも。事前にホースなどの使用の有無を確認をすることをオススメします。
カーテンは濡れないよう・汚れないように、レールから外すか丸めてくくっておきます。
【網戸の洗浄】
①網戸を水洗いしていきます。水をかけ流すだけでもかなり汚れが落ちます。水をかけ流しながら、両面に網戸ブラシを両面にかけていき、網戸についたホコリを落とします。
②網戸の網部分の汚れが落ちたら、枠部分も含め全体的に水拭き・乾拭きします。
【窓ガラスの洗浄】
①外側の窓ガラスを水洗いします。ホースが使える場合は高圧洗浄などで豪快に汚れを落としていきます。
②汚れが酷い場合は薄めたアルカリ性(塩素系)洗剤を噴霧器で吹きかけて、濡らした布巾で水拭きすることで洗剤を窓ガラス全体に塗り広げて洗浄します。
③ガラスワイパーを使って窓ガラスの水をきれいに拭き取っていきます。
④内側の窓ガラスに薄めたアルカリ性洗剤を噴霧器で吹きかけて、濡らした布巾で水拭きすることで洗剤を窓ガラス全体に塗り広げて洗浄します。
⑤ガラスワイパーを使って窓ガラスの水をきれいに拭き取っていきます。
⑥窓枠のゴム部分の汚れをブラシ・布巾で洗浄していきます。
【窓サッシの洗浄】
①窓サッシのレールで、カビの生えた部分に洗剤をかけブラシなどを使い汚れを落とします。
その後全体を水拭きするか水で流します。
水はレールのすき間から排水されていきます。
②サッシ棒などを使って細部につまった汚れを取り除きます。
③乾いた布巾で全体を乾拭きし、水分が残らないようにします。
【後片付け・最終確認】
網戸を取り付け直し、使用した道具を片付けて、お客様と全体確認を行い、作業を完了します。
最後に
今回は、プロが行う網戸のクリーニング方法や、ご家庭でも簡単に出来る網戸の掃除方法について紹介しました。
今回の記事の内容を読み、多少なりとも実践していただければ、ご自宅の網戸や窓を効率よく清潔に保つことが出来ますし、プロの業者に依頼すべきタイミングなどについても多少なりとも掴めることと思います。
是非キレイな網戸から気持ちの良い空気を取り込み、気持ちの良い生活をお送りください。